占しあわせ館

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住所 横浜市中区山下町106番地

Photos from 草場一壽工房's post 06/07/2026
25/07/2025

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22/06/2025

こころの中じゃ

 先日、白隠和尚の「隻手の声」という問答をご紹介しましたが、高僧のエピソードなどを知るとき思うことがあります。

 白隠さんもそうですが、生きることに向き合って苦しみぬく中で悟りを求めて修行を重ねるのですが、人に教える、人に説くという段になるとじつに心優しいということです。
 たとえば、病んでいる人には、「それでよい。それで苦しんでいるあなたが尊い」と伝えます。
 死を恐れるものには「生きているうちが華だよ」と、「今」に向かって背中を押します。

 また、道元禅師といえば曹洞宗の開祖であり、14歳にして「仏法の本質」に疑問を持つという天才ぶりを発揮、それだけに、真理を求めて厳しい修行を積んでいます。
 その道元禅師が人々に説いたのは、料理は心を込めてつくるように、掃除で身のまわりを清めることが仏道の第一歩といった日常生活で誰もができることです。特別なことをしなくてよいというわけです。

 自らは、厳しい修行に耐えながら、伝えることは心優しい(=易しい)。
あるいは、易しいことほど難しいとも言えますが、「ふだんの暮らし」の中のいわば心がけのようなものです。一般人には難解なことはわからないから易しいことを、ではなく、苦しんで開けた、ところに生まれた言葉であり、姿勢であるのですね。
 
自分には優しく人には厳しい、がありがちな姿ですが、自分には「非常に」厳しく、人には「深い」慈悲と優しさを・・・悟りとはこういうものなのでしょう。

一休さんにこんな問答がありました。
「仏さんはどこにいるの?」「おまえのこころの中じゃ」。

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17/06/2025

「賢者の贈り物」ですね

 仲のよい二人の兄弟が、家伝来の農場で働いていました。兄は弟のことを、弟は兄のことをいつも気にかけていました。
ふたりは仕事も公平に分担し、農場で収穫されたものも、いつも等分に分けました。

 兄は家族持ちでしたが、弟は独身でした。独身の弟は、あるとき、収穫物を等分に分けるのは公平とはいえないのではないか、と考えました。
 「オレは独り者だ。でも、兄さんには家族がいる。家族を養っていかねばならないのだ」。

弟は、家族持ちの兄が収穫物をたくさん取るべきだと思いました。そして、夜になるとこっそり起きて、自分の分け前のうちから穀物をひとふくろ取って、兄の蓄えにそっと加えるようにしました。

一方、兄のほうも考えていました。
「オレには妻も子供もいる。子供たちはやがてオレの仕事を手伝うようになるだろう。だが弟は独り者だ。年を取っても養ってくれる家族がいない。収穫物を等分に分けるのは不公平だ」。
そう考えて、弟のすきを見ては、自分の取り分から一袋の穀物を弟の蓄えに加えました。

数年がたちました。兄も弟も、なぜ自分の蓄えが減らないのか不思議でなりませんでした。

ある暗い夜のことです。
二人は同時に、一袋の穀物を持ってでかけ、めいめいの倉にいく途中でばったり出会ったのです。
はじめ、ふたりはわけがわからず、間の悪い思いで顔を合わせました。でも、次の瞬間、相手がなにをしようとしているのか、何年もの間、なにをしてきたのかを悟りました。
 
二人は手にしていた袋を下に置き、かたく抱き合いました。

●私たちが一日、一日を平穏に暮らしていける背後には、気づかれることのない思いやりや自己犠牲があるのだと思います。誰でも、誰かに支えられているのですね。そして誰かを支えています。

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